2023年の大阪・関西万博の工事において、時間外労働の上限規制を適用しないように要望が出された。時間外労働の上限規制とは、企業に罰則を科す制度であり、年720時間以内・複数月平均80時間以内・月100時間未満を超えて労働させてはならないとされている。建設業界では2024年4月1日から導入される予定だが、万博工事については要望が受け入れられるか不明。
業者からすれば、安くして、納期を守り、基準法を守ることは、人手不足の時には無理です。いつも発注者に無理難題を押し付けられ、虐められている業者が、一度くらい発注者に逆らってもいいのではないでしょうか? いいチャンスだと思います。
働き方改革の看板を掲げておきながら、特例で認めてください、というのはあり得ません。すべてが無責任な仕事で、予測も甘かった結果、単純に工期を延ばせば良いだけです。違法労働を認めるなら、働き方改革は必要ありません。
開幕変更しないようですが、世界情勢を見据えて勝算があるそうです。
労基法の残業規制の根拠は、憲法にある「全ての国民は、健康で文化的な生活を営む権利を有する」という条文です。国の事業に例外を認めることは、我が国の根幹を否定することに等しいです。連合赤軍対応以来の超法規的措置になります。どうせ閣議決定で強行するつもりなのでしょう。増税と合わせて、絶対に認めてはなりません。
建設現場で働く人間には人権がないと言っているようなものですよね。お役所が奴隷制度を制定するようなものだと思いますし、これが認められるとなし崩しにされる可能性があるし、今の自民党政府なら認める可能性の方が高いでしょうね。例外的に認める場合は、超えた部分に1000%増し程度の規定が必要だと思います。
2回目の東京五輪は当初から開催自体に疑問符が多かったのに結局立候補し開催となりましたが、ある意味想像通り、当初予算の数倍で兆円単位のお金がかかり、しかも一部の企業が過剰に利益を得る仕組みが露呈し、逮捕者まで出ています。(※そんな状況にも関わらず、3回目の冬季五輪を誘致するという国会議員や市長がいるのは、さすがに開いた口が塞がらない。)
元々、2回目の大阪万博を本当に行う必要があるのか自体疑問ですが、さらに問題なのは、会場地が大阪行政の不備でとんでもない税金の無駄遣いとなっている場所に無理やり持って来ていることです。あたかもそれで問題が解決するかのように仕組んでいるのが見え見えで、あまりに動機が不純すぎて、本当に気持ちが悪いです。
そのうえ、工事業者にとんでもない負荷をかけることを国家として強制しようというのは、もはや何と言ったらよいものかわかりません。
労働時間を無限に増やすことは、労働災害のリスクを高めることになります。企業にとっては、そちらの方がリスクが高くなるのではないでしょうか?それよりも、工期を延ばす要求の方がリスクは少なくなります。万博が遅れたからといって何が問題なのでしょうか。人の命が大事であることは、子供でも理解できることです。命とお金を天秤にかけることはできません。
協会側がこのような要求をし、労働災害や過労死のリスクを高めてもよいのでしょうか?このような状況になったのは、工事が遅れたためだと思いますが、それは協会側の怠慢が原因です。このような要求はやめるべきであり、承認すべきではありません。
協会は、要求に対して万が一事故が起こった場合の責任の所在を明確にし、文書として残すことはもちろんのこと、無理な労働がないかどうかを監視するような態勢をとるべきです。もし協会側が、何人かの犠牲があっても万博を成功させようと考えているのであれば、即座に工事を中止するべきです。開催時期を延期するか、開催を中止するかの措置を講じなければ、大きな災害が起こることは明らかです。
例外を認めるなんて到底許されない。もしも過労死や過労による事故が発生したら、誰が責任を取るのだろうか。本人が上限適用をしないよう要請した場合や、厚労大臣が承諾した場合でも、自腹で遺族や被害者に賠償しなければならないのか。賠償金も皆が収めた税金から出るものだろう。特例を認めるならば、他の人も上限を守る必要などないということになってしまう。
サビ残などのブラック企業を非難し、見本を示す立場にあるというのに、このご時世に突貫工事してでも仕上げて下さいというのか。騒音など周辺環境にも配慮が必要であり、二交代制あるいは三交代制にすることで人件費もかかる。そのため、業者がやっていけるように追加報酬を出さなければならない。しかし、予算が膨らむのは困るはずであり、サビ残のような形で末端の職人さんたちに負担がかかるのは避けたいと思う。
現場で働いたことがある立場からの意見として、近年の労働時間の規制は、固定給の場合は問題ないかもしれないが、日給や月給の現場の人々にとっては稼げなくなって嫌がられている。週休2日の現場でも、結局は1日は別の現場に行って稼いでいることが実情である。それを会社が強制したりしているわけではなく、働いている人々が自発的に行っている。結局のところ、休みだけ増やそうとしても、手取りが減るのでは誰も喜ばない。トラックの問題も同じであり、そこも合わせて改善しないと、働く人々が逃げていくだけである。休みが増えたところで、生活できなければ意味がないのである。
この記事では、作業者が上限を超えて働くかどうかは明確にされていませんが、上限を超えることは決して許されません! 工事の遅延については、世界中でも日本でも毎回同じことが言われていますが、なぜこんなことが繰り返されるのでしょうか? 初期の計画が甘いのか、トラブルに対するリスケができていないのか、原因は様々です。 もし期限に間に合わない場合は、開催を遅らせることができます。 また、人を交代制にして増員することもできるでしょう。 夢洲であれば、住宅街からも遠く、24時間体制での工事も可能ではないでしょうか? ゼネコンとしては、納期を守りたいと思っていますが、コストを抑えたいために人員を減らすことがあるため、法令順守の精神からそれることはできません。
半世紀前ならまだしも、現代では問題ですよね。 約半世紀前、成田空港工事で山砂が足りなくて間に合わなかったとき、千葉から砂を運ぶダンプには積載オーバーの許可書がありました。 たいていのダンプは倍は積んでいましたが、許可書を見せると一切のお咎めがありませんでした。 誰が認めさせたかは敢えて言わないが、千葉選出の国会議員ですが。 まさかそれと同じことをするつもりではないでしょうね。
報道によると、業界が早くから懸念を伝えていたのを事務方トップの事務屋さんが見過ごしたか、理解しなかったか、放置していたという話ですね。建設業界に影響が出るのは避けたいものです。まずは謝罪が必要ですし、無理のない範囲で進めるべきだと思います。やるなら延期でいいでしょう。誰も待ち望んでいないのですから。
そもそも、万博はこのタイミングで必要なのでしょうか? 元々、夢洲にカジノを誘致するという話があり、インフラ整備費をカジノ業者が負担するか、行政が負担するか、という話になった時に、万博の費用で整備して、そのままカジノにするというストーリーを描いたという経緯があります。東京は関係ない話で、全く盛り上がっていません。オリンピックであれだけ手を打っても、これをやるというのは有権者の理解を超えています。こんなものに税金を使うべきではありません。国立科学博物館という国の宝が1億円のクラウドファンディングで苦労しているのに、というのが現状です。
こんなことを認めたら、大手企業は人を人と思わないで使い、後回しにされるだけになる。そんなことはどんな理由があろうとも許可してはいけない。そこまでしてやらないと間に合わない工事なら、やめるべきだ。
人を犠牲にしてまで万博なんかやる必要はない。余裕を持って工事ができるようにしなかった連中が全て問題だ。どうしてもやりたいなら、工期を1年でも2年でも延ばすべきだ。伸ばせば余計な税金がかかるだけで、結局のところ、時間内で工事が終わらないなら、万博は中止するしかない。
こうなれば、学徒動員するしかない。大阪府の高校生を動員して、建設費を圧縮し、ベニヤ板や段ボール、模造紙、ポスターカラーなどを使用して会場を作り、高校生による喫茶店やお化け屋敷などを開催して客を呼び込めば、世界中から人が集まるだろう。
東京五輪・パラリンピックでも1年延期ができたので、大阪・関西万博も思い切って1年延期すべきだが…
このような時間外労働の上限撤廃を適用してしまうと、経営者(雇用者)はこれを盾にして無制限の時間外労働が認められるようになり、結果的には労働者が犠牲になってしまう。万博協会が時間外労働の上限撤廃を目論んでいるということは、悪魔に魂を売ったのと同じことだ。
厚生労働省は、このような要求には徹底的に突っぱねるべきだ。まずやらなければいけないのは、工事に関わる職人の賃金を大幅に上げることだ。職人が少なくなっているのは、給料が少ないからである。それでシフトを組んで工事をする。それでも間に合わない場合に残業を頼むということにならないよう、対策を講じるべきだ。
経営者の皆さんはブラックな行為を何とも思っていないという事がよく分かる事例ですね。そもそも月100時間というのも意味が分からないし、年間720時間というのは馬鹿げていると感じます。今回の件は行政や国がスケジュールをゴリ押ししたのだと思いますが、そもそも日本の経営者は時間外労働に頼り過ぎなので、生産効率が悪くなるのです。
なぜ時間外労働が必要なのでしょうか?人手不足なら工期を延ばすか、早く始めればいいだけのことです。
世界に発信しようとする万博が、時間外労働をさせる工期、工程で良いのでしょうか?世界と逆行していると思います。
工期、工程も世界に向けて発信していくのですよね。臭いものには蓋をしないで、知らぬ存ぜぬするのでしょうか?指導・監督する行政が、それでは先進的とは言えないと思います。労働基準監督署は強く言わないと存在価値が無くなってしまいますよ。
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