環境問題に対する3か国の意識の違いと、レジ袋問題に見る日本の課題

生活

近年、異常気象のニュースが頻繁に報道されるようになりました。日本だけでなく、世界でも大雨による洪水、熱波や寒波などが毎年のように起こっています。その原因のひとつとして、かつての経済活動である大量生産、大量廃棄が指摘されています。

環境問題や倫理的な消費について、日本、アメリカ、フランスの人々に取り組んでいることをうかがいました。3か国とも、買い物時にマイバッグを持つようにしている、食品ロスがでないように心がけている、外出時にマイボトルを持つようにしているなど、環境に配慮した行動をとっていることが分かりました。

一方で、3か国間で他国に対し20.0%以上の取り組みに差がある回答を確認したところ、日本-フランス、日本-アメリカ間に20.0%以上の差がある項目がありました。例えば、日本で「動物福祉が考えられた商品を購入するようにしている(放し飼い卵、動物実験なしなど)」という回答がありましたが、フランスでは-30.4ポイントの差があり、同様に「有機農産物・無農薬農産物を購入するよう心がけている」ではフランスに対し-26.8ポイント、「コンポストや生ごみ処理機等を使い、家庭ごみを減らしている」ではフランスに対し-25.4ポイントの差があることが分かりました。

このように、環境問題に対する認識や取り組みが国によって異なることが示されました。今後、より良い未来のために、国際的な協力が必要不可欠です。

データによると、マイバッグの使用回数が50〜150回以下であれば、レジ袋の方が環境負荷が低いとされています。しかし、マイバッグは本来、レジ袋ゴミ削減の目的で導入されたものです。私たちは備え付けのディスポーザーで生ゴミを処理し、マイバッグも積極的に使用していますが、プラスチックごみの量が非常に多いことに気づいています。加工食品や冷凍食品を購入する場合、プラスチックごみを避けることは不可能です。野菜などもビニールで覆われていることがあり、これらもプラスチックごみになってしまいます。

レジ袋の削減はゴミ削減の象徴的な取り組みであり、その後にゴミ削減に向けた次の取り組みが打たれるはずでした。例えば、マイ容器で油や調味料を購入したり、ジップロックと保冷バッグで冷凍食品を購入するなど、根本的なゴミ削減を行うことができました。世界中で問題となっているマイクロプラスチック問題は、違法投棄が原因と考えられています。違法投棄といっても、大規模なものだけでなく、ポイ捨ても含まれます。このような問題を解決するために、私たちは積極的に取り組む必要があります。世界と比較する前に、私たちができることがあるはずです。

レジ袋を使用する目的意識が曖昧なまま、価格の高騰により、今やレジ袋は節約対象商品になっています。一方で、他のプラスチック袋の消費を増やし、生産者の利益を減らさないような工夫ができるかもしれません(ただし、一店舗のみです)。

具体的には、レジ係がエコバッグに詰める方法を採用している店では、エコバッグが汚れることを防ぐために、紙箱に入った商品をポリ袋に入れたり、入れようとしたりしていることがあります。これについては、思わず「こんなものまで袋に入れるとは思わなかった」と呟いて場を離れました(過去に客から指摘されたことがあるかもしれませんが)。

この店では、三年前の夏は冷房が強く、入った瞬間に寒さを感じたため、上着を着用することがありました。しかし、外に出ると眼鏡が曇り、ビニール製のエコバッグの外側が結露し、持参したハンカチで水分を拭くことがありました。そのため、健康のためにその店に行かないようにしています。

多くの人がマイバッグを持つことで環境問題に貢献していると思っているかもしれませんが、家族と呼ぶ動物を先に死なせることを考えずに買う人が多いのも事実です。それは、動物を物としか考えていないからかもしれません。

日本には素晴らしいところがたくさんありますが、改善すべき点もありますね。

EUはもちろん、アメリカやメキシコでも、鶏の放し飼い以外の飼育は全て違法行為となっています。主な理由は、ゲージでの飼育は鶏にストレスを与え、鳥インフルエンザなどへの免疫力が低下し、抗生物質を使用せざるを得なくなるからです。また、卵が美味しくなくなることも問題です。

食品ロスの主な原因は、行き過ぎた「薄利多売」であり、価格が安すぎて食べる価値がなくなることが多いようです。この問題を解決するために改善策を考える必要があります。

単純に割合だけで日本は遅れている、日本はまだまだだって言い続けてるけど、それが正しいとは限りません。例えば家庭から排出されるゴミについて考えてみましょう。私が知る限りでは、海外では家庭での料理についてはそれほど毎日のこととしては大きくないはずです。そのため、コンポストの利用について比較するのは無意味だと思います。欧米には専業主婦が日本ほど多くないので、家事も省けるものは省いています。また、食生活もある意味質素なので、ハム&チーズの朝食や夕食ならゴミ自体がほとんど出ないということもあります。

さらに、水道水が飲めるか飲めないか、水不足の問題、入浴習慣などを考慮すると、数字に騙されることがあると思うのは私だけでしょうか?

話題はマイバッグの意識や食品ロスの意識ではなく、むしろ「日本では、お金のかからない活動は実行するけど、お金のかかることはやらない人が多い」ということではないでしょうか? この現象がケチな人や意識が低い人に起因するのか、それとも生活がギリギリの人が多いからなのか、詳しく分析しなければならないと思います。

多くの人は、マスコミで大きく騒がれた場合に「何かをしよう」という意欲を持つものだと思われます。そのため、業界が力で抑えているか、マスコミが業界に忖度している案件については、大半の人々がその存在を知らず、行動を起こすことができません。

初期の段階では、マイバックの使用を環境問題に結びつけて話が進められていましたが、それも国の発信に限定されていました。実際には、わずかな金額(約5円程度)が発生したため、マイバックの使用が促進されたものであり、国民は環境問題との結びつきを考えていないと言えます。

また、テレビで放送されたパリのデモやロンドンの戴冠式後のゴミの山について報道されていましたが、これらは高い環境意識があることを示すものであるとされています。

環境問題に対処することは、お金持ちや会計士の人々が担うものであり、マイバッグやマイボトルを使用することは、単なる節約に過ぎません。

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