湘南といえば、江の島や鎌倉の人気観光地を思い浮かべる方が多いでしょう。特に夏のハイシーズンともなれば、海水浴客で賑わう湘南の海岸線は大変な混雑を見せます。しかし、湘南エリアの魅力はそれだけではありません。地元の人たちが大切にしている穴場スポットや、観光客が見逃しがちな隠れた名所がたくさん存在しているのです。
今回は、SNSでは紹介されにくい、地元住民ならではの視点で、湘南の魅力を再発見できる情報をお届けします。混雑を避けながら湘南の自然や歴史、グルメを存分に楽しめる穴場スポットの数々をご紹介。湘南モノレールなどの交通機関を賢く利用して、ストレスフリーな湘南観光を楽しむ方法もお伝えします。これを読めば、次の湘南旅行がきっと一味違ったものになるでしょう。

湘南エリアで地元民しか知らない穴場観光スポットはどこですか?
湘南エリアには、江の島や鎌倉の有名観光地以外にも、地元の人たちに愛される穴場スポットがいくつも存在します。まず注目したいのは、藤沢市辻堂にある「ロボテラス」です。さがみロボット産業特区にあるこの施設では、最新の生活支援ロボットに触れることができます。次世代型電動車椅子の試乗や動物ロボットとの触れ合いなど、子どもから大人まで楽しめる体験型施設であり、入場料も無料という嬉しい特典付きです。
また、「ふじさわ宿交流館」も見逃せません。ここでは旧東海道の宿場町として栄えた藤沢宿の歴史や文化に触れることができます。江戸時代の宿場町を再現したジオラマや、バーチャル空間での藤沢宿散策体験など、歴史好きにはたまらないスポットです。こちらも入場無料で気軽に立ち寄れます。
車好きなら「いすゞプラザ」がおすすめです。いすゞの自動車づくりを疑似体験できる施設で、大型車両展示コーナーでは実際に乗車体験ができます。完全予約制なので事前に計画を立てる必要がありますが、大人も子どもも楽しめる隠れた穴場です。
美術に興味がある方には、辻堂駅近くの「藤澤浮世絵館」がおすすめです。当時の人々の暮らしや世相を描いた浮世絵が数多く展示されており、入館料も無料なので気軽に立ち寄ることができます。
さらに、意外と知られていないのが江の島の「富士見浜」です。メインストリートから少し外れた西浦漁港にあるこのビーチは、混雑する江の島のなかでも比較的静かに過ごせる穴場スポットです。地元の人はここで富士山を眺めながらゆったりと時間を過ごすことがあります。
これらのスポットは、観光客が集中する主要エリアから少し離れていることが多いため、地元の人々の憩いの場として親しまれています。混雑を避けて湘南の新たな魅力を発見したい方にぴったりです。
湘南で混雑を避けて楽しめるベストシーズンと時間帯はいつですか?
湘南エリアを快適に楽しむためには、シーズンと時間帯の選択が重要です。多くの観光客が訪れる7月から8月の夏季は特に混雑します。この時期を避けるなら、5月から6月の初夏か、9月から10月の秋がおすすめです。この時期は気温も穏やかで、海の景色も美しく、夏のような極端な混雑もありません。
特に6月は梅雨の晴れ間に紫陽花が見頃を迎え、鎌倉の長谷寺や明月院などでは美しい紫陽花を楽しめます。「紫陽花寺」とも呼ばれる明月院は有名ですが、平日の早朝に訪れれば比較的ゆっくり観賞することができます。
また、秋は湘南の隠れた魅力が輝く季節です。10月下旬から11月にかけては紅葉シーズンを迎え、建長寺や報国寺の竹林など鎌倉の寺社では紅葉と歴史的建造物のコントラストが楽しめます。この時期は夏に比べて観光客も少なく、ゆったりと観光できるでしょう。
時間帯としては、多くの観光スポットが開館する午前9時〜10時の開店直後か、観光客が減少し始める午後3時以降がねらい目です。特に江の島や鎌倉高校前などの人気スポットは、朝の早い時間帯なら写真撮影も比較的スムーズに行えます。湘南モノレールを利用すれば、朝の時間帯でも効率よく移動できるでしょう。
また、平日と週末では混雑状況が大きく異なります。可能であれば平日、特に火曜日から木曜日に訪れるのがベストです。多くの美術館や博物館が月曜日を休館日としていることが多いため、火曜日以降の平日がおすすめです。
天気予報も確認しておきましょう。晴れの休日は特に混雑しますが、小雨程度の天気予報が出ている日は意外と空いていることがあります。雨の日でも楽しめる室内施設として、「新江ノ島水族館」や「藤澤浮世絵館」、「カステラ銀装 湘南藤沢工場直売店」など、地元の人たちにも人気のスポットを押さえておくとよいでしょう。
湘南モノレールを活用した効率的な観光ルートを教えてください
湘南モノレールは混雑が少なく、定時運行で信頼性が高いため、湘南エリアを効率的に観光するための強い味方となります。このモノレールを活用した一日の観光プランをご紹介します。
まずは、大船駅から湘南モノレールに乗車し、湘南深沢駅で下車しましょう。駅を出てすぐのところにある「自家焙煎 ほしの珈琲豆や」で一息つくのがおすすめです。店主こだわりの自家焙煎コーヒーで朝のスタートを切れば、一日の観光もより充実したものになるでしょう。
次に、再びモノレールに乗って片瀬山駅へ。ここから徒歩約15分で地元で人気のパン屋「KOMO PAN」に立ち寄ることができます。季節限定の商品や人気のサンドイッチなどを購入して、次の目的地への活力を蓄えましょう。
その後、終点の湘南江の島駅まで行きます。この駅はビルの5階にあり、駅を出てすぐのルーフテラスからは富士山や相模湾を見渡せる絶景ポイントです。晴れた日には絶好の撮影スポットとなります。
湘南江の島駅から徒歩10分ほどで、江の島へと渡る橋の手前に到着します。ここからは通常のルートで島内を巡るのもよいですが、混雑を避けるなら遊覧船「べんてん丸」に乗船することをおすすめします。江の島の裏側に位置する「稚児ヶ淵」まで約6分で到着し、そこから島内観光をスタートできます。
稚児ヶ淵から階段を上ると「江ノ島 魚見亭」に到着し、テラス席から絶景を眺めながらしらす丼などの地元グルメを楽しめます。そこから「江島神社 奥津宮」「江島神社 中津宮」「江島神社 辺津宮」と下っていき、観光客が集中する表参道ではなく、裏側ルートを通ることで混雑を避けた観光が可能です。
このルートの途中にある「富士見浜(西浦漁港)」は、意外と知られていない穴場ビーチです。観光客で混雑する江の島でも、ここはのんびりと過ごせるスポットとなっています。
最後は湘南江の島駅から大船駅まで戻り、お土産を購入したり、地元のグルメを堪能したりして一日を締めくくりましょう。湘南モノレールを利用することで、混雑する道路を避け、効率よく観光スポットを巡ることができます。
湘南エリアで絶景が楽しめる隠れた展望スポットはありますか?
湘南エリアには有名な展望スポット以外にも、地元の人たちが愛する隠れた絶景ポイントがいくつも存在します。まず注目したいのは、湘南モノレールの湘南江の島駅です。ビルの5階に位置するこの駅は、駅を出てすぐのルーフテラスから富士山や相模湾を一望できる穴場の展望スポットです。混雑する江の島展望灯台(シーキャンドル)とは違い、比較的空いていることが多く、ゆっくりと景色を楽しめます。
また、「湘南海岸公園」も見逃せない絶景スポットです。特に富士見広場からは、晴れた日には江の島、伊豆半島、そして富士山までを一望できる絶景が広がります。海岸沿いには4つのウォーキングコースが設定されており、のんびり歩きながら湘南の風景を堪能できます。
意外な穴場として、藤沢市辻堂にある「辻堂海浜公園」の展望塔も地元民におすすめのスポットです。高さはそれほどではありませんが、周囲に高い建物が少ないため、湘南の海岸線を広く見渡すことができます。また公園内には四季折々の花々が植えられており、季節によって異なる風景を楽しめるのも魅力です。
江の島内では、「江ノ島 魚見亭」のテラス席からの眺めも特筆すべき絶景です。観光客が集中する江の島展望灯台に比べると知名度は低いものの、相模湾を一望できる開放的な景色は格別です。特にしらす丼などの地元グルメを味わいながら楽しむ朝の景色は格別で、「地球は丸い」と実感できるほどの雄大な眺望が広がります。
鎌倉エリアでは、「披露山公園」が地元民に愛される絶景スポットです。鎌倉高校の近くに位置するこの公園からは、江の島と湘南の海岸線を一望できます。特に夕暮れ時には、沈みゆく太陽に照らされた海と江の島のシルエットが幻想的な風景を作り出します。
これらのスポットは、メジャーな観光地に比べると交通アクセスが若干不便だったり、地図上で見つけにくかったりする場合もありますが、その分だけ人混みを避けてゆっくりと絶景を堪能できる穴場となっています。天気の良い日に訪れれば、湘南の魅力を存分に味わえるでしょう。
湘南で地元の美味しいグルメを楽しめる穴場店を教えてください
湘南エリアでは、観光客が多く訪れる有名店の陰に隠れて、地元の人たちに愛される穴場のグルメスポットがたくさんあります。まず外せないのが、片瀬江ノ島駅から徒歩1分の場所にある「iL-CHIANTI BEACHE」です。目の前に広がる海を眺めながら、16種類以上のスパゲッティや20種類以上のピザなど、本格的なイタリアン料理を楽しめます。特に夕暮れ時には、昼間とは違う幻想的な江の島の景色を見ながら食事ができる特別な空間です。
昭和レトロな雰囲気を楽しみたいなら、「カフェ ラ・サール」がおすすめです。藤沢にあるカステラ工場に併設されたこの喫茶店では、オムライスやスパゲティなどの定番洋食メニューに加え、工場直売ならではの出来立てカステラスイーツも味わえます。食後は隣接する工場直売店でお土産を買うのもおすすめです。
湘南の名物であるしらすを堪能するなら、「江ノ島 魚見亭」が地元民の間で人気です。江の島の裏側、稚児ヶ淵から階段を上がったところにあるこの店からは、相模湾を一望できる絶景が広がります。新鮮なしらす丼を味わいながら、観光客の少ない静かな環境で食事を楽しめるのが魅力です。特に午前中のテラス席は、混雑を避けられる穴場タイムとなっています。
辻堂エリアでは、「珊瑚礁 本店」が地元民に愛されるカレーの名店です。湘南・鎌倉エリアに複数の店舗を展開していますが、本店ならではのこだわりを感じられます。アンチョビフライドポテトなどのサイドメニューも人気で、濃厚でスパイシーなカレーは湘南観光の疲れを癒してくれるでしょう。
甘味処を探しているなら、鎌倉の「茶房 雲母(きらら)」がおすすめです。SNSでも人気のあんみつや白玉など、丁寧に作られた和スイーツを楽しめます。人気店のため休日は行列ができますが、平日の午前中や夕方に訪れると比較的スムーズに入店できることもあります。
最後に、湘南深沢駅近くの「自家焙煎 ほしの珈琲豆や」も見逃せません。店主が厳選し自家焙煎した豆から淹れるコーヒーは格別で、特に「鎌倉スカイブレンド」は地元でも評判。また、片瀬山駅から徒歩15分ほどの場所にある「KOMO PAN」は、ローカルに愛されるパン屋さんで、たまごサンドやバゲットサンド、季節限定の商品などが人気です。
これらの穴場グルメスポットは、観光客が集中するメインストリートからは少し外れた場所にあることが多いですが、その分混雑を避けて地元の味を堪能できる特別な場所となっています。湘南を訪れた際には、ぜひ足を延ばしてみてください。
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