「たいたん」のニュアンス
「たいたん」にはどのようなニュアンスがあるのでしょうか。炊くという言葉には、じっくり時間をかけて調理する、味を染み込ませるという意味が含まれています。そのため、「たいたん」には、素材の味がしっかりと染み込んでいる、というニュアンスがあるといわれます。また、食べる側にとっても、ひと口食べただけで素材の味が感じられる、という点が「たいたん」の特徴として挙げられます。
「たいたん」とは、本当に関西弁なの?
「たいたん」という言葉は、関西弁の代表的な言葉として知られていますが、実は関西地方に限らず、山陰地方や中国地方、四国地方でも使用されているそうです。ただし、これらの地域では「たいたん」よりも「たきたん」という言い回しが主流のようです。また、東京や北海道など、関西以外の地域ではあまり聞き馴染みがないため、誤解を招くことがあるようです。
まとめ
「たいたん」という言葉は、関西弁における代表的な言い回しのひとつです。野菜や小麦粉など、様々な食材に対して使用され、その味わいや栄養価の高さからも注目を集めています。ただし、関西以外の地域ではあまり聞き馴染みがないため、誤解を招くことがあるかもしれません。
会社には大阪出身の人がいるのですが、だいたい話の流れで何を言っているかは理解できます。たとえば、食べ物に「さん」をつける独特の文化について話してくれることがあります。最近では、「おかいさん」が「お粥」という意味で使われる例に出くわしました。さらに、他にも「豆」や「芋」といった例が挙げられます。稲荷寿司も「おいなりさん」と呼ばれるそうですが、「さん」をつける、つけないの違いや理由は分からないそうですね。
私自身は、生まれも育ちも関西です。大阪での昼のランチで店先の看板に「小芋のたいたん」と書いてあるのを見た時は意味不明でした。現地人でも分からない言葉を使うのは、少し問題があると思います。店側はおそらく、京風なイメージを出したかったのでしょうね。ひらがなの方がやさしい雰囲気があるのでしょう。しかし、不特定多数の人が見るメニューの看板にこのような言葉を使うのは、ちょっと自分に酔ってる店主かなと思って確認のためにランチを食べに行きました。すると、やっぱり思った通りの店主で、料理や内装、接客など全てにその性格が現れていました。味はそれなりに美味しく、悪い接客でもありませんでしたが、自分とは別人種なのでもう行かないでしょう。
私の地元である山口県でも、関西の文化がたくさん伝わっているため、私の地元と同じようなところが日本各地にあるのではないかと思います。「かやくご飯」は私が小学生の頃(35~40年前)、給食メニューとしてあった記憶があります。また、全国的に販売されている一部のカップ麺でも、具の小袋に「かやく」と書かれているものがありますよね?「なんぼ」は値段もそうですが、「ナンボのもんじゃ」という言い回しも聞いたことがあります。記事の「たいたん(炊いたん)」とは、関西言葉、というより京都のおばんざい独特の言い回しだと思っていましたが…
ちなみに、私の両親は徳島県西部、山間部出身で、関西在住です。「〜の炊いたん」という表現は、関西でも京言葉です。他府県の方には馴染みのない言葉かもしれません。舞鶴の金剛院というお寺の紅葉のイベントでは、「大根の炊いたん」という料理が振る舞われますが、違和感を感じる人もいます。「大根の炊いたんを一つください」と言っているのをよく耳にします。関西でも、限られたコミュニティでのみ使われていることを実感します。
京都の小料理屋さんに行った時のことですが、店内に書かれていた「おだいとおんもさんのたいたん」という料理を注文したら、「何それ」と言われました。大根と小芋の煮物だったのですが、関西特有の言葉と同時に京都言葉もわかりにくいということでしょう。「タイタン」という言葉は、それ単独で使われたら、関西人でもわからないと思います。ただ、「大根の炊いたんと食べた」といったように前後に別の単語がある場合には、通じる言葉になります。また、「かやく」はカップ焼きそばの具材がそのように表記されているため、全国的に知られています。
「何それ?」と聞き返す人たちの中には、語彙力や勉強不足の方もいらっしゃるかもしれませんね。古来からの伝統的な日本文化は京都に源流として凝縮されているため、その文化的な流れから派生した関西の言葉の多くは、伝統的な日本文化を象徴する言語だと言えると思います。私は、おでんを作る時に、大根とこんにゃくだけを前の日に仕込むのですが、大根のたいたんはうまいので前の日に結構食べてしまいます。大根のたいたんを食べたい気持ちがよく分かります。
かつて、大阪の地下鉄の電車の扉に「ゆびづめにちゅうい」と書いてあるのを、東京から来た子が見てびっくりし、おっちゃんから「気をつけなさい」と言われて、あのおっちゃん怖いって警戒され、大阪はあっちの人ばかり住んでるの?と聞かれたことがあります。普通に指は挟まないようにするという意味なのですが、そのような関西独特の表現も、関西の文化に根付いた言葉と言えます。
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