非正規社員の割合は36.9%であり、改正労働契約法や改正労働者派遣法により雇用の安定を図る措置が講じられたが、働く人の3~4割は非正規社員であり、若年層の非正規雇用者は正社員化の希望が高い。長期間の非正規社員の経験はマイナス評価であり、40~50代で非正規社員からの離脱は困難であることが明らかになっている。
過去に、知人やその紹介などで非正規社員を正社員に昇格させるサポート活動を行ったことがあります。何人かは正社員になることができました。
しかしこの活動を通じて、周りには「社員だが非正規社員レベルの仕事しかできない人(いわゆる働かないおじさん的な人)がいる」というケースが少なからず存在しており、またそのような人たちよりも非正規社員であることに不満を持つ人もいました。恐らくこの調査の1/4の何割かも同じように思っているのではないかと思います。
非正規社員には社員に求められる判断力や思考力が足りず、鍛える意識も薄いため、下層レベルの仕事しかできず、ほぼ社員に昇格できない傾向があります。一方で、資格を持っていたり営業などで利益貢献ができる実績がある人は、社員採用の確率が高い印象です。また、簡単に社員を解雇できず、レベルが低いにもかかわらず高給な社員がいるため、歪んだ構造が続いているのは大きな問題だと思います。
様々な雇用形態で就業経験がありますが、非正規での就業を希望する人もいるため、完全に非正規をなくす必要はないと思います。確かに正規と非正規の格差は存在しますが、責任の違いや、そこに至るまでの努力もあると思います。その上で、捨て駒を望まない場合は、仕事で上司の目に留まるような成果を出したり、資格を取得するなどして現状を変える行動が必要だと思います。優秀な人は、派遣であっても辞めてほしくないため、直接雇用を打診することもありました。何の努力もせずにただ時間が過ぎるのを待っていても、状況はなかなか変わらないと思います。
私の勤める会社も契約社員を採用しています。もちろん正社員登用もあり、40歳を越えた男女共に正社員に登用されています。正社員になれない人は、入って来てすぐに分かります。コミュニケーションが取れない、よく休む、仕事に積極的でない。とにかく、前の職場はとか、他の企業はとか、そんなことばかり言っています。地方ではあるけど、世界的に名前の知れている企業ですから、給与も福利厚生も地元水準より高いですから、それなりに応募はあるけど、まずは今までのことはリセットして、ここから始めるくらいの気持ちで来てもらわないと、やっぱり正社員は難しいのだと思っています。
非正規の進路として、「正社員」という道は最も楽で簡単で身近な道です。とにかくプライベート時間を「正社員になるために必要な活動」だけに費やしておけば良い。それを行っていないとなれば、やはり元来から進みたかった「他の道」に未練が残っているのではないか? なら、一旦は「自発的に非正規を選んだ側」に入って、就労時間や就労意識を最小に抑え込み、時間と労力を最大限まで「その道」に投じれば良い。やるだけやって、全て出しきって、未練をなくしてから次の進路へ移らなければ、いつまで経っても前に進まないのではないか?
同一労働同一賃金。正社員と比べた議論がほとんどで、実際の格差とは何かがわかってないと思います。問題は派遣会社に明確な賃金のルールがない点です。今、製造大手のどこの現場でも1社しか派遣会社を使っていないわけではありません。同じ仕事していても、派遣会社別の賃金の格差が尋常でない。同じ派遣会社でも入社時期により寮費が無料だったりそうでなかったりで、格差はひどい。非正規社員のためを思うなら、派遣会社ごとの取り分を明確にし、昇給などの規定も明確にするべきだ。非正規を雇い入れる側も、派遣会社に支払っている金額と、実際に払われている額を知ってほしい。昔の人買いとか口入れ屋と何ら変わらない図式がそこにはある。非正規社員の待遇の悪さは、派遣会社に明確で公平なルールが存在しないからだと思います。
多くの非正規の人々は、ポジティブな理由やネガティブな理由を抱えています。中でも、正社員と同じように働いているのに、40代になっても不平不満を抱えながら転職活動をしない人は同情することができません。
非正規の人々よりも、できない正社員も存在しますが、それでも正社員になるために、フットワークを駆使して正社員になれる転職先を探した人もいるでしょう。
不平不満を述べるよりも、期間を区切って正社員登用を目指し、その期間内に叶わなければ次に進むことをおすすめします。
私自身も契約社員ですが、正社員への登用制度はありません。もしかすると存在するかもしれませんが、詳細は知らされていません。正社員になれたとしても、年齢的に長期間働けるわけではないかもしれませんが、毎年更新される契約に不安を抱えるよりも、正社員の方が良いと思います。
事務作業や肉体労働に関しては、正社員と同等の仕事をしている場合もあるかもしれませんが、それ以外の場合は正社員と同じレベルの仕事をしていないと思われます。このような考え方は、ただの驕りにすぎません。(もちろん、中にはダメな正社員もいるかもしれませんが。)
結局、前者のような仕事とは、”特別なスキルを必要とせず、誰でも代われる仕事”を指します。そのため、”自己認識”として、”そういう仕事しか今の自分にはできていない”という自覚が必要です。
その上で、「自分にはこれができる」というものがあれば、そのようなスキルを必要とする仕事に就けるよう、職場を探す必要があります。
代わりはたくさんいる世代であるため、正社員・非正規に関わらず、捨て駒にされることは変わりません。割を食った世代として、受け入れるしかありません。待遇が改善されるかどうかはともかく、キツい仕事を受け入れる場合、40代でも正社員になるチャンスはあります。
私たちは氷河期世代です。正社員になるまで、地獄のような苦労や屈辱を経験しました。私自身は43歳で正社員になりましたが、非正規の場合は、そのツケは将来の年金便に老後の低い金額として現れます。退職金も同様です。年金だけでは老後を生きていくことはできません。40代から始めた任意年金を加えて、生活保護を回避することができます。私のように、死ぬまで働かなければならない方が、多くいるかもしれません。しかし、病気にかかる可能性もあります。非正規・派遣制度は、圧倒的に悲劇的なものだと言わざるを得ません。
正直に言うと、地方では正規の方が非正規よりも月給が低い逆転現象が起きています。全国的なお菓子メーカーでは、工員の月給が18万円で正社員を募集しており、派遣会社では、同じ職種で同じ稼働時間でも、21万円以上もらえるようです。ボーナスは同じくらいで、派遣単価(労働者の報酬を含む)は、この3年間で急速に上昇しています。
この年齢で正社員になることは難しいと思います。社会保険や人件費が上がっているため、企業負担が増えているからです。誰でもできる仕事は今後はパートや外注に回す方針です。捨て駒だと嘆く前に、資格取得などの専門スキルを身につけることが必要だったでしょう。企業も、誰でもできる仕事しかやってこなかった人を雇う余裕はないのです。
非正規労働者の給与は正規労働者の給与より高くすべきです。使い捨てが高くつくのは当然です。
有用な人材ならば、経費削減のために正社員として雇うことができますし、役に立たない人材ならば、やはり経費削減のために契約を打ち切ることができます。
私は大手企業を寿退社後、派遣で20年以上働いています。その間、エージェントや企業からのスカウトで2度中小企業に入ったことがありますが、年俸制で何でも丸投げのため、派遣よりも給料が安かったため、派遣に戻りました。正社員と同じ仕事内容でボーナスはありませんが、やはり大手企業は居心地がよく、中小企業とは比較になりません。派遣は仕事内容によって時給がまちまちなので、資格を取得して職種を変えて年収を上げました。ただ、ネックなのは3年しか居られないことです。なぜこんな法律が作られたのでしょうか。まぁ、同じ系列の企業を渡り歩いていますが、満足しています。
非正規社員が正社員になりたいという気持ちは理解できますが、正社員であることが全て良いわけではありません。 私自身は氷河期世代です。一貫して正社員でしたが、給料が安く残業が多いために転職を繰り返しました。しかし、転職するたびに「ウチの会社ではまだ実績出してないから、初任給は抑え目ね」と言われて、結局そのまま給料が上がらず、周りも同じように給料が上がらないという状況に陥りました。年齢と転職歴が増えるたびに、大きな企業に入れず、氷河期世代を安く使い倒すようなところしか受けない状況になりました。国家資格者でもある私の年収は、300万円から320万円程度でした。 今はまともな会社に入社し、少しは給料が上がっていますが、現在の会社の面接で当時の給与額を答えたら、「それだけ? うち、高校新卒にもっと出してる」と言われました。 非正規社員から正社員を目指している方には、氷河期低賃金正社員の給与が新卒以下だという現実も知っておいていただきたいです。
非正規という身分において、会社内での権利や義務があいまいな上、色々な判断をさせられています。会社としては、役職毎に判断出来る義務と権利が就業規則にも書かれているにもかかわらず、完全に無視されています。コンプライアンス教育を行っているにもかかわらず、全く改善されていません。 どの企業でも同一労働、同一賃金が実現されていません。 非正規労働者は賃金が安く、厚生年金の支払い義務もなく、退職金も必要ありません。日本の大手企業は、それで売り上げを伸ばしています。非正規派は、もっと狭い範囲に限定されるべきです。ここまで広げるなら、すぐに同一賃金にすべきであり、正社員はコンビニでペットボトルを買えるのに対し、非正規はドラッグストアの割引価格で買わざるを得ないという格差があります。
非正規労働者が自己評価を行うと、自己評価が高くなる傾向があると思います。しかし、仕事や成果というものは、他者評価で決まることがほとんどです。 自己評価と他者評価のギャップが不満や愚痴、不平につながります。非正規の方は、世の中に揉まれていない分、自己評価が高めの方が多い気がします。
「仕事の内容と難易度」について、「正社員と同等の内容で、同程度の仕事」とか、「正社員よりも高度な仕事」といったものを、誰が判断しているのでしょうか? 労働者自身が申告した場合、信頼できるものではありません。 一見、同じような業務でも、正社員だけが有事の際の処理や責任を負う場合もありますし、サビ残や突発的な休日出勤の度合いも異なります。 非正規雇用の人には見えていない部分での負担は、正社員が多いです。
捨て駒であることは認めますが、捨て駒は捨て駒なりに生きなければなりません。上を見て悲観し腐っても、腹は減りますし、住む場所が必要です。諦め捨て駒なりに生きていくしかないのです。
40代で老後の心配して腐って文句言う前に、自分の身体と資格(経験)で60過ぎても現役で稼げる仕事や方法を考えて、日々を漫然と過ごさず生きましょう。無い物ねだりしたって虚しいだけです。何が出来て何が問題なのかを自分で把握し、状況を認めて、出来る範囲で問題を少しでも減らす努力をしようと思わないと、この世の中で幾らでも不幸を感じることになります。ネットやニュースでお金持ちが楽しそうに生きている情報は垂れ流されています。昔はそれが見えないかったし知れない環境が多かった。今は液晶の向こう側にリアルに金持ちの生活を感じる(知る)ことができます。今も昔も貧乏人は沢山いましたが、それを諦めることが大切です。
非正規でも、五年勤続で無期雇用転換になる制度に則り、五年経過した人はほぼ自動的に無期にしている企業もあります。全労働者に占める非正規の割合は4割で、このまま行けば50%50%になる日も遠くないでしょう。非正規であるからダメという概念も無くなってきました。変な中小零細企業の正社員より、大手企業の契約社員やパートバイトの方が福利厚生面でシッカリしていたりすることもあります。ブランドもあるし、悲観ばかりする必要はありません。
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