私立学校の寄付金について考える

生活

受験が終わり、4月から新しい学校に通う子供たちが多いですね。私立の場合は授業料が高く、経済的な負担が大きいですが、希望する学校であれば頑張ろうと思えます。出費が一通り済むと、思わずホッとしてしまいますね。

しかしながら、私立学校の中には寄付金制度を導入しているところが少なくありません。入学金を払い終えたと油断したタイミングで、「寄付金のお願い」という連絡が来る場合もあるのです。

私が通っていた私立高校では、寄付金案内の手紙が配布される際に、担任から「寄付しなくても、あなたたち生徒が不利になることはありません。教師には寄付の有無や額は知らされません」と話されました。この言葉は先生の方便かもしれませんが、子ども心に安心感を与えてくれました。また、学校独自の奨学金もあり、私立でありながら経済的に苦しい家庭にも手を差し伸べてくれる、そんな学校でした。

私立学校は設立の理念によって様々な種類があり、それに応じて寄付のあり方も異なります。近隣にあるスポーツ強豪校では、大きな大会や設備の新設の度に万単位の寄付が全校生徒に求められることを知人から聞きました。そのため、子どもの志望校からは外しました。偏差値や学費にばかり目が行きがちですが、その辺りの情報を事前に調べることが必要です。

一年目は納入金が色々かかったとしても、確かに、ママ友のアドバイス通りに寄付金を支払ってもよいと思います。払わなければわからない情報があるかどうかが、ここで分かる可能性があります。一年二年を過ぎて、状況が分かれば、やめてもよいでしょう。20万円は振り込みでしたが、公立学校で一口一万円の場合は封筒で回収されたため、寄付しない家庭が周囲にばれました。寄付しなかった家庭は学年でもわずかだったと思います。二年目以降は記憶にありませんので、先生も回収に消極的だったのか、寄付のお願い自体なかったのか、入学の感動が薄れて寄付者が減ったのか、もうよく分かりませんね。

私立学校が寄付を求めることは当然のことです。学校には様々な費用がかかります。例えば、光熱費や施設の修繕費などが挙げられます。これらの費用を賄うため、学校は寄付を募ることがあります。また、寄付するかどうかは自由意志によるものであることも当然です。私たちは、自分たちのお金をどのように使うかを自由に決める権利を持っています。

しかし、近年では、親が寄付したかどうかは重要な個人情報であり、学校にとっても大きな問題となります。学校は、生徒一人一人が平等に教育を受けることを目指しています。そのため、寄付したかどうかや寄付額によって生徒の待遇が変わるようなことがあれば、教育委員会から指導を受けるべき案件です。

もしそういった「伝統」を重んじるような学校であれば、それ以外の面においても十分な良質な学校ではないと考えられます。例えば、教育内容や先生方の能力など、生徒たちが将来にわたって活躍できるための基礎が十分であるかどうかが重要なポイントです。私たちは、将来にわたって自分自身や家族のためになる選択をするためにも、十分な情報を収集して判断をすることが大切です。

教育費の破綻が社会問題化しています。ファイナンシャルプランナーによると、教育費破綻の原因の大半が中学受験だと言われています。中学受験塾の費用は異常に高額で、オプションを付けると年間で200万円を超えます。私立大学の理系学部でもここまで高くはありません。サラリーマン家庭の中学受験はやめるべきだと考えます。中学受験は「金持ちの道楽」です。

「そもそも寄付なのだから、払う、払わない、ではない。確かに寄付だからしなくてもいい。でも、そのお金は学校の設備だったり、子どもたちの活動のために使われるのだから、寄付はしなくていいとは思えない」と、先輩私学ママの話を聞いて、確かにそうだと思い、うちも寄付をすることにしました。違いは、寄付をした家の子どもには学校からお礼の手紙が手渡され、子どもどうしで知られてしまうだけです。成績や進路には関係ありません。

私立中等学校についての話ではありませんが、息子が所属していたあるクラブチームでは、新しいグラウンドを作るために寄付金を募っていました。その時、私たちは寄付をすることができませんでした。すると、寄付した親は駐車場を使えましたが、寄付しなかった親は駐車場を使用できないことになりました。練習が終わり、子供たちが車に乗るとき、寄付しなかった親と子供たちはとても気まずい雰囲気になりました。こんな残酷な差別があるのかと、私たちは学びました。下の子たちはそのクラブチームに行かせず、自分たちに合ったチームに入りました。

有名私立付属校に入学する場合、学校案内のパンフレットに書かれていなくても、寄付金が必須であると考えた方が良いでしょう。これは、学校運営費用の一部をカバーするために必要なものです。以前、とある有名大学の付属校で事務をしていた知り合いから聞いた話によると、その学校に入学が決定すると、寄付金が要求され、多くの保護者が当然のようにかなりの額を支払っていたそうです。ただし、寄付金の支払いは自由であり、必ずしも強制されるわけではありません。逆に、寄付金を簡単に出せる収入がない場合、今後の支払いが困難になる可能性があります。そのため、寄付金については、事前に学校とのやり取りを行い、自分にとって最適な支払い方法を見つけることが重要です。また、寄付金を支払うことで、子供の教育レベルを上げることができるなど、メリットもあるため、慎重に判断することが必要です。

自由意志については理解できますが、無償化や児童手当などを受けることができなかった世帯は、実際には我が子以外の子供たちを養っていると言っても過言ではありません。子供たちについては、平等に支援が必要です。また、学業に応じた返還不要の給付型奨学金の提供も検討してほしいです。

先日、ある私立学校の家計急変支援制度を見ていたところ、定年退職による家計急変は支援対象外だということがわかりました。私たちは、中学校や高校に在学中に定年退職を迎える予定です。所得が激減しているにもかかわらず、1年間は支援を受けることができない状況にあることに、悩まされます。所得制限って何なんだろうと思うくらい、多くの人が支援の対象になるため、支援を受けられない人が罰を受けているような印象です。定年退職しても年金受給までに期間が空くため、退職金も大幅に減らされている最中で、国から利用されているような気がしてなりません。

多くの私立学校は、寄付金を募っています。これは、学校の発展に役立つためです。また、寄付金を払うことで、子供たちに優れた教育を提供することができます。しかし、寄付金を払うのが厳しい場合もあります。その場合、私立学校に通うことは大変です。お金持ちの家庭の子供が多く、彼らはブランド品の財布などを持っていることがあります。これを見て、自分も欲しいと言われることがよくあります。しかし、私立学校に通うことは、高額な費用がかかるということを忘れてはなりません。例えば、修学旅行なども高額です。私の子供は公立学校に通っていますが、併願で受けた私立高校の修学旅行の費用は約40万円でした。しかし、私立学校には、公立学校にはない多くの利点があります。たとえば、一人ひとりに合わせた教育を受けることができます。また、環境が整っていることで、自分自身に自信を持つことができます。私立学校に通うことは、将来的に多くのメリットがあることを覚えておいてください。

中学受験をする前に、多くの親たちが抱く不安というのは、子供たちが将来、自分たちの期待に応えることができるかどうかということでしょう。そのため、中学受験は、子供たちの人生にとって大きな分岐点となることがあります。しかし、中学受験にはそれなりの費用がかかるため、経済的に厳しい家庭では、公立中学校に進学することをお勧めします。公立中学校であれば、費用面での負担を大幅に減らすことができます。また、中学受験をする場合でも、自分たちに合った学校を選ぶことができます。ただ、中学受験をすることを周囲にさり気なく聞かれたり、子供を人質に取られたような気持ちになったりすることがあるかもしれませんが、それでも、子供たちの将来のために、しっかりと選択を検討することが大切です。

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