怒りっぽい性格の原因となる病気とは?ストレスや疲れだけでなく、病気が原因の場合もある!

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急に怒りっぽくなったと指摘されたことはありませんか?忙しい時や強いプレッシャーがかかる状況では、短期的なストレスが原因となることがあります。しかし、そういった心当たりがなく、精神疾患もない場合、脳の萎縮によって感情を制御する機能が失われ、本来の怒りっぽい性格が現れ先鋭化している可能性があります。それにもかかわらず、性格が急激に変わり、持続する場合は、病気を疑う必要があります。

高次脳機能障害は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血、脳外傷、心肺停止によって引き起こされます。この病気は、怒りやすくなる感情障害の他に、記憶障害、注意欠陥障害などの症状が見られます。この病気は自覚症状がなく、周囲の人々とのトラブルにつながることがあります。

肝性脳症は、肝硬変によって引き起こされます。この病気は、肝臓の細胞の破壊と再生が繰り返され、硬い肝臓になります。肝硬変になると、肝機能が低下したり、肝臓を迂回する血液の流れ(シャント)ができたりして、さまざまな合併症が現れます。肝性脳症には、怒りっぽくなるのも含まれます。

ピック病は、初老期認知症の代表的な疾患の一つです。この病気は、情緒障害や人格障害、自制力低下などの症状が見られます。この病気は、40~60代の比較的若い世代が発症することが多いです。

更年期障害は、40代以降の男女の性ホルモン分泌量低下が原因となる自律神経失調症に似た症候群のことを言います。女性は、身体的な症状の他に興奮亢進、イライラや不安感といった精神的症状があります。男性の場合は、気分の落ち込み、イライラなどですが、急な怒りが更年期障害であることに気づかないケースも多いです。

トキソプラズマ感染症は、寄生虫が原因で発生します。この病気は、脳内の神経伝達物質の分泌量が変化して怒りっぽくなることがわかっています。

これらの病気は、自覚症状がないため、周囲の人々とのトラブルにつながることがあります。しかし、怒りっぽくなる病気はこれらの病気だけではありません。ストレスや疲れが原因となる場合もあります。適切な治療や生活習慣の改善によって、症状を改善することができます。したがって、何らかの理由で怒りっぽくなった場合は、病院で診察を受けることをお勧めします。また、自分自身や周囲の人々に対して、適切な対処方法を見つけることが大切です。

うちの患者さんで60代の元々言いたいことを言う人が、数年ぶりに受診の予約の電話をかけてきたら、なぜかのっけから怒鳴っていました。ストレスや年取って短気になったとかいうレベルではなく、名乗ることも拒否する異常な喧嘩腰でした。なんとか会話を繋げて予約を決めた数時間後、「用ができたので行くのを辞めるから!」と言って電話を切り、その後音信不通になりました。2年後、別人のようにしおらしい声で電話がかかってきました。脳腫瘍だったそうです。ご家族は少しずつの変化で「なんだか性格が悪くなった」と当たらず触らずでいましたが、人間関係のトラブルが多発したため、お隣の人に「初期の認知症では?」と指摘され、念のため病院で検査してもらったところ、脳腫瘍が見つかったそうです。

50代後半になると、子供の進学や就職、孫が生まれたり、親の介護が始まったり、自分の体調不良など、人生の転機が訪れます。

また、これまで仲良くしていた人との関係もズレてきたり、話が合わなくなったりすることがあります。強制的に合わせようとしても疲れてしまう年齢になっていることもあります。

何十年も前から、アルコールを日常的に飲むことが脳細胞を損ねることが指摘されています。根拠のない主張だとする人もいますが、ほとんど毎日飲むと依存症になり、やがて怒りっぽくなる人をたくさん知っています。最近では、「切れやすい性格」や、わずかなことで暴力事件や殺人事件を引き起こす人が増えています。また、あまり知られていませんが、この薬=アルコールがベースになっていることもあります。

数年前から一人暮らしの兄は、人の話を聞かず、怒りっぽくなりました。そして先週、突然、ろれつが回らなくなり、緊急搬送で病院に運ばれました。医師によると、脳梗塞が複数あるとのことで、治療しても後遺症が残る可能性が高いと言われました。

数年前から仲良くしていた姉が、会話中にひどく突っかかるようになりました。何かと言うと揚げ足を取り、普通の口調で抗議しても激怒するのが繰り返されました。

一年ほど我慢しましたが、ある時にはキッパリと言い返しました。最初は姉が怒り、こちらが全て悪いと怒鳴っていましたが、無視し、何を言っても冷静に言い返しました。しばらくは絶縁状態になりましたが、姉が口先だけの謝罪をしてきた後、少しずつ関係を修復し、9割方元通りに戻りました。

今では家族相手に威張りまくっているようですが、あの時は更年期の一種だったのでしょうか。

最近、姪が超高学歴の夫を得てから、姪の態度がおかしくなり、踏みつけるような発言が増えたと感じます。そして、こちらの娘3人が程度の良い男性と結婚した後は、友好的になったように感じます。今でも、一緒にいる時は、とても警戒しています。

性格なのか、病気なのか、再就職先で突然嫌味を言われたり、自慢話が始まったり、同年代の不可解な言動に何度も遭遇しましたが、総じて嫉妬や劣等感に起因するものが多かったように思われます。こうなりたくないという反面教師のような存在で、定年前は何度か尊敬すべき言動に遭遇したことを懐かしく思います。

最近、どの車が自分の前になっても遅く感じてイライラしてしまいます。バイパスなど、50キロくらいで走れる道路で40キロ前半の車に出くわすと、本当にイライラします。車線変更して追い越ししようとすると、信号待ちで隣を覗くと、運転手がスマホをいじっていたり、お弁当を食べていたりします。また、助手席には高齢者が乗っていて、二人で話していることもあります。イライラすると運転が危なくなってしまいますが、どうにもなりません。

知らず知らずのうちにストレスや疲れがたまっていることがあります。本人が気づかない場合もありますし、気づいても周囲が「弱い」と判断するケースもあります。

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