マスク着用と感染対策:免疫の重要性と専門家の意見

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新型コロナウイルスの勢力が弱まったと思われる中、小児の間で様々な感染症が流行しており、マスク着用が免疫力低下の原因とする説は根拠がなく、感染症の流行は新型コロナが5類になって感染対策がゆるんだことが原因である。マスク着用は個人の判断となったが、医療機関や高齢者施設、混雑した場所では着用を推奨している。

「マスク生活で免疫が低下」とは思いませんが、コロナ・インフルエンザなどの感染者(潜伏中・無症状)の飛沫防止でのマスク着用は感染防止には有効であるとしても、感染症が完全になくなることはありません。そのため、ずっとマスクを着用し続ける必要はありません。マスクの着用は、医療機関に行く際や体調不良の者に限定すべきであり、症状のある者や感染対策をしたい者だけで十分だと思います。

まず、医師は感染症対策の専門家ではありません。一般人よりも多少の知識を有するに過ぎません。その上で、ご本人様が「明らかに根拠を掻いている」と述べていながら、感染対策がゆるみ人流が回復したことが多くの感染症が流行している理由として挙げられていますが、これには何のエビデンスもありません。この問題については、より長期的なデータの集積が必要です。そのため、一見専門家風の方のご自身の思い込みに依る発言は安易に取り上げるべきではないと思います。

確かにマスクが息苦しいのは事実であり、3年間我慢していると感じる人もいるでしょう。しかし、免疫が下がるという切り口で説明するのは、知識がないという見解は誤りです。息苦しくて、汗が噴き出すことを我慢している人が、マスクで体調が悪くなったと感じるのは当然だと思いますが、そのリスクに見合った効果を医学的に説明すべきです。マスクを推奨している場合は、その効果も説明するべきです。

私は、外出時はマスクをしないこともありますが、接客業の仕事や外でも人混みや電車の中ではマスクをするし、持参しているエタノールで手も消毒します。昔、マスク無しの接客業を始めた時は、しょっちゅうインフルエンザになり本当に困っていました。それで、仕事中でもマスクをするようにしたら、インフルエンザや風邪にも掛からなくなりました。小さい子供さんは感染症を繰り返しても治ればケロリなのかも知れませんが、大人は風邪を引いても身体にダメージがあると考えられます。成人すると胸腺が無くなって来るので、だんだん免疫細胞のT細胞が作られなくなるのです。私には胸腺は無いかもしれませんが、今残存しているT細胞は大事にしたいです。T細胞はつまらない風邪で消耗させず、癌など重篤な病気で戦わせたいと考えます。

マスクで免疫低下は間違いだと思いますが、人流回復による感染拡大もそれだけが原因とは思えません。ウイルス干渉の観点も考慮されているようですから、そこから言えばコロナに押されていたウイルスたちが活動を取り戻したと考えられるはずです。そして、コロナだけに罹っていた世代が他のウイルスにも感染して行っているのが今の状況でしょう。向こう3年ほど感染が抑えられたものが出て来たわけですから、拡がりも自然な現象と考えられます。また、新型コロナが密かに流行しているのではなく、普通の風邪のように流行しているだけです。暗いイメージを持たせる形容詞を使う必要はありませんし、「新型」の冠も要りません。

「マスク生活で免疫が低下」という主張は疑問ですが、だからと言ってマスクをしろはどうなのでしょうか。免疫低下・感染対策の前に圧倒的に不衛生です。何しろ、口の中の細菌は大便よりも多いと言われています。つまり、パンツより汚いものを顔に張り付けているのと同じことです。さらに呼吸を吐くことによって、体温調節もしています。マスクはその呼吸を阻害しているので、熱中症のリスクも高まります。中には顔に直接蒸れて痒くなる人もいるでしょう。それでも、これまで1日中しているということはないでしょうが、感染症対策で必要なのなら何とかしたいです。しかし、対策が途端にゆるむというのは正確な情報でしょうか。

この問題に対しては、より長期的なデータの集積が必要です。信頼性のある情報源や専門家の意見を参考にしながら、自分自身の健康状態や環境に応じて適切な感染対策を行うことが重要です。その際には、マスクの着用だけでなく、手洗いやうがい、健康な食事、規則正しい生活なども含めて総合的な感染対策を心掛けることが大切です。

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